TETSUYAの航海

テツガク好きな医療人です。時々イラスト練習中。

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

航海~5.看取りから大学院へ

allnightsailor.hatenablog.com より。 父危篤。その一報に押されて夕暮れから走り始めた高速道路は、もう暗くなっていました。 妹から「息をしていない!」とLINE。 私は胸張り裂ける思いで、病院の駐車場に滑り込みました。 病室の扉を開けると妹が「…

安●昭恵に始まる悲劇を止めるために

内部通報を「つぶす」とおどす幹部を罰することもできない郵便局。 部下を死なせても突き進む公文書改竄の大罪を罰せられることもない官僚機構。 まことに腐っている。 「アベノマスク」ならぬ「ナゾノマスク」。 身内ばかりを優遇する亡国首相。 そういうも…

日本語からみる男女平等

男尊女卑の言語感覚 女優っていう職業があるじゃないですか。 でも、Actorはアカデミー賞とかだったら「男優」って訳するけれど、職業名でしたら「俳優」ですよね。 Actoressって書いて「俳優」って訳する人はいませんよね。 「男優」って言ったら、聞く人に…

専門実践教育訓練給付金覚書。

TETSUYAです。 先日、社会人大学院を修了しました。 大学院の学費 はい、結構かかりましたよ。 授業料は100万円/年。 入学金、諸経費込みで250万円ほどになりました。 はじめは銀行に学費ローンを申し込みました。3.375%でした。 学費ローンは利率が高いけ…

濃厚接触禁止(我が家)・その2

予備知識として、光は1秒間に30万Km、すなわち地球を7周半できるほど進むことを思い出してほしい。 「すき?」 「すき」 「どのくらい?」 「こっからここまで(背中のごく近い地点2か所をつつく)」 「そんなにちょっと?」 「地球をぐるーっと回るのさ」 …

濃厚接触禁止の余波~我が家の場合

私ども夫婦はスキンシップが好きだ(と思っているのは私だけで妻はいやいや付き合っているだけかもしれない)。 しかし、先日私の体調に若干の不調があり、それ以来遠ざけられている。 土曜の朝、熱を感じ、計測すると36.7度あった。 平熱は低いと思っていた…

航海~4.父、危篤

航海~3.父の在宅生活の終わり - TETSUYAの航海 より。父はかかりつけ医が見つけてくれた病院に入院しました。 医療療養病棟。 緩和だけを求める肺がんの父にはうってつけの病棟でした。 親戚たちは古い人間ですから、入院できればなにかしら「よくなる」…

with corona の時代とは

With Corona。 covid-19(新型コロナ)感染症の猛威におびえ、嵐の鎮静化を願うおまじないとして、このワードが語られているような気がする。 なんとなく安心できるのであろうか。 「隣人」としてウイルスがいるというニュアンスか。 意地悪にも、その用語の…

医療資源…すなわち保険制度の再構築

産業構造の転換期には、労働市場の流動性を前提に、労働力は業態を変えて移動するため量が確保されるというのが、自由主義の立場であるが、それは商品・サービスが何らか交換可能であることが前提である。 フィルム産業市場は縮小し、映像記録デバイス・媒体…

医療崩壊の意味

妻「コロナだってわかってなかったり隠してたりして、病院に担ぎ込まれて、医療スタッフにうつって病院閉鎖になるとかよね?」 ちがーう! 我が妻(TETSUKO)が、医療崩壊の意味を分かっていなかったので、ひとくさり説明した。 感染症病床の運営には、ベッ…

航海~3.父の在宅生活の終わり

コロナでも休めない(収入があるのはありがたい)医療者のTETSUYAです。 断続的に「航海」シリーズを書き継いでいきます。 大学院入学を前にして、父ががんと診断されたところまででしたね。 allnightsailor.hatenablog.com ~~~~~~~~~~~ 私は母に…

緊急事態宣言は、でた。さてこれから。

TETSUYAです。 前のタイトルで、緊急事態宣言は「出ない」と言い切っていました。済みません。いろいろ済みません。 まさかこんなに早く決断するなんて(いや、十分遅いですよ?)。「アベノマスク」を笑われたのがよほど堪えたのか。あるいは東京都の新規感…

ヘッダ自作。自己紹介は続く。

TESTUYAです。 記事そっちのけでヘッダの画像を一生懸命塗っていました。 コロナ疲れの皆様、お疲れ様です。 総理が一番お疲れなんじゃないでしょうか。マスク配布の発表をわざわざ自分でとか。なんといっても顔がやばい。 風に乗ってウイルスが飛んできただ…

緊急事態宣言は、出ない。

なぜ宣言が出ないのか? イライラしている方も多いでしょう。 「出せばピークを遅らせて、医療崩壊を防げるんじゃないの?」 そんな時期はとっくに過ぎました。 いまカウントダウンです。 急性期病床がどれほど削減されてきたか。 感染症対応には、訓練と運…

葛藤を語る死刑囚の言葉の、本当と噓

植松被告の死刑が確定した。 「(面会や手紙のやり取りをできなくなるのは悲しいので)控訴の取り下げはやめようと思ったこともあったし、心の葛藤はありました」 葛藤はどの程度あったのか。 本稿ではそれを検証したい。 被告(死刑囚)は、死刑の確定とと…