医療者のコロナストレスの報告
訪問リハビリの現状
TETSUYAは理学療法士です。
訪問リハビリですので、病院(内勤)ほど「病気が自分の持ち場をめがけて押し寄せる」恐怖は実感しなくていいです。それに、医師・看護師よりは、明らかなリスク者を避けられます。
電車は空いていて、通勤は楽です。
時差出勤で、早帰り組ですので、帰りも道は明るく、電車も空いています。
また、職場全体の仕事量は減りました。
コロナ恐怖でデイサービスや訪問サービスを休みたいという利用者・施設が出ているのです。
また、コロナのために、新規リハオーダーがぐっと減りました。
ただ、生活に困ってなけりゃ訪問リハなんか呼ばれないから、不要ってこたないと思う。
不急って言ってもじゃいつやるのって話ですよ。
そんなわけで、緊急事態宣言から数週間もたつと、やはり新規相談はいただいています。
よそ様はいざ知らず、うちは、目標を達成し訪問の必要がなくなるか、代替サービスに移行できる場合、「卒業」します。ゆえに「不要不急のリハオーダー」はあんまり抱えていません。
日々の細心の注意とは
「細心の注意」とは、具体的な行動に他ならないものです。
朝の入室前検温。
出入りのたびにアルコール消毒、手洗いもしくは手拭き(アルコール不織布)。それも利用者さんにわかるようにアピールしながら実行します。
体温計・パルスオキシメーターは出し入れのたびにアルコール消毒。
カバン・血圧計は職場出入りのたびにハイタースプレー。
毎朝、職場の消毒清掃。デスク・窓・扉・パソコン・書類庫水回り・訪問用自転車・原付バイクなどを手分けして拭いています。
帰宅時の注意はもちろん。
手洗い、カバンのハイタースプレー、上着のアルコールスプレーなど。
異変
先日、土曜に平熱より高めの熱が丸1日あり、家庭内隔離されました。
朝にはけろっと下がっています。
けど、その後も休みを狙ったかのように、36度台後半にあがるのです。
夜もよく眠れていません。
今日は熱は出ませんでした。けれど、体中が痛くて眠れず、夜中にストレッチを始めました。ビールも飲み足しました。
明け方ようやく少し眠れました。
昼前に起きましたが、食べたらすぐ寝転んでしまい、別室で録画DVDを見ながら晩御飯に呼ばれるまでうとうとしていました。
ようやく何が起こっているか思い当たりました。
あのころの症状に似ているのです。
東日本大震災の直後、私はそれまでの激務やパーソナリティ特性などにより弱っていた心身をやられ、「抑うつ状態」と診断され、数か月休職しました。
震災うつ…ではないにしろ、震災をきっかけに心身のバランスを崩したのだと考えています。
報告した上司の前で「もう起き上がれません」と泣き崩れたものです。
今はそんなに「職場を背負う」という感覚は持っていません。愚痴も言うし暢気なものです。一般職(ヒラ)だし。
考察と今後の課題
上記のように、日々の勤務がそもそも具体的なストレスに満ちているのです。
対象人数が多少減ったからと言って、時短を図ればそれもストレスなのです。
また、日々耳に目に飛び込んでくる情報の嵐。
こんなときにアベノマスクやナゾノマスクの配布もストレス。
おびえる利用者・家族、そして私。
もともと周囲の事態に影響を受けやすいパーソナリティ特性を持っているために、物理的に不眠不休ではないにしろ、精神的に不眠不休に追い込まれていたのです。
体より、心に堪えていたのです。
しかし、求められている実感がありますし、生活と精神を支えている使命感が自分を支えているのです。
なにより「ストレス過多かもしれない」「うつかもしれない」という自覚こそが大事です。
ブログをやっていて本当に良かった。
この連休はしっかり心身を休めて、また立ち向かいたいと思います。