航海~10.あえてレポートに使うことで自分の中での整理ができた。
昨年修了した、社会人大学院の生活を報告しております。
「航海」です。
前回とだいぶ間が空き、なんと内閣が変わってしまいました。
ま、政治は変わり映えせず、より陰湿になっていますが。
より。
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父の死、喪主としての重責で、大きなストレスを抱えることになりました。
しかも、私は。
父の看取りに関して考えたことを、大学院のレポートの題材にするという大胆なことを続けました。
4半期に7つのレポート。もともと無茶な数ですけど、そのいくつもに、父との別れの期間の悩みや苦しみを取り上げたのです。
中でも、安楽死についてのレポートにはのめりこみました。
打ちながら、歯を食いしばるあまり、歯茎は痛み、朝起きて首の痛みを発していることもしばしばでした。
苦しい。
なんでわざわざこんな苦しい思いをしなければならないのか。
土曜も朝から夕方までは授業とゼミで、日曜にはゼミのレジメとレポートを1日中書いています。
心身に疲労は蓄積されていきます。
それは、まるで、数年前の抑うつで休職に至った経過をなぞるようでした。
大学院は夏休みを迎えました。
通常授業はありません。ゼミだけは続いているので、暑い中通います。
初盆の準備に追われ、ゆるゆるとしか進まないレポートにも、教授はにこにこと許してくれました。
初盆を迎えました。
和尚様がいらっしゃいます。
本家の大奥様を迎え、回向は無事終わりました。
すると、また一組の家族がおいで下さいました!
もう一組も息子に運転させて駆け付けて下さったのです!
おじさんは私とがっちり握手して、去っていかれました。
父からの宿題。母が長年壊してきた、父の兄弟たちとの和解。
一歩目は踏み出したようです。
その中で、気づいたのでした。
泣くことがない。とても明るく、親戚との話も何もかもが楽しく、懐かしい。
父がとても身近に感じられるのでした。
レポートのおかげで、父の看取りと死について、ずいぶん整理されています。
私は、私なりのやり方で、うつの再発を乗り越えたようです。
夏休み中、学友たちのLINEは相変わらず楽しい。
夏の終わりを惜しむ、納涼飲み会の計画が飛び交っています。
私の発信は、フォントより、スタンプが圧倒的に多い、遊び多きものです。
スタンプの魔術師…と自称しています。
今、コロナ禍で大掛かりな飲み会など望むべくもありません。
あれが最後のビアホール…にならないことを願っております。
(続く)