TETSUYAの航海

テツガク好きな医療人です。時々イラスト練習中。

小説

小説「仮題・ヒギンズ教授の憂鬱」第一章-7

allnightsailor.hatenablog.com より。 「…先輩? 練習を始めたころ、『ローマの休日』観たっていったでしょう? 倉科先輩はオードリー・ヘップバーンが好きなのかなって思ったの。だから一生懸命オードリーばっか観たわ」 そこにいるのは、俺が自分好みに合…

小説「仮題・ヒギンズ教授の憂鬱」第一章-6

allnightsailor.hatenablog.com より。 その夜。LINE着信。 「先輩! 相談の続き、乗ってくれる気ありますか?」 当分話もできないと思っていた。 それほどあの顔は、コミュニケーションブロックの権化だったのだ。 「今からお邪魔していいですか?」 今は一…

小説「仮題・ヒギンズ教授の憂鬱」第一章-5

allnightsailor.hatenablog.com より。 夏の恋人は忙しいものだ。 まして初めての相手となら、何をしてもうれしいに違いない。 しかし、ミチのLINEは、少し沈んでいた。 「んーS先輩ね/大事にしてくれてうれしいんだけど…なんかなー」 「なんだよ/早くも…

小説「仮題・ヒギンズ教授の憂鬱」第一章-4

allnightsailor.hatenablog.com より。 ミチはSに誘われて比叡山に上ったという。 「S先輩の見解では、デートじゃないんだって」 二人だけで比叡山に上るのは、デートじゃないのか? Sは硬派なのか、馬鹿なのか? 俺はこめかみをそっと押さえながら、続き…

小説「仮題・ヒギンズ教授の憂鬱」第一章-3

(俺は、気まぐれで、高校の後輩朝倉美智に、彼女が通う大学のサークルのS先輩をゲットさせるためレッスン中。) allnightsailor.hatenablog.com より。 「いちばん落ち着く装いは…セーラー服ですっ」 それは、違う。 ミチはもしデートに誘われても着られる…

小説「仮題・ヒギンズ教授の憂鬱」第1章ー2

(俺・倉科哲也は、気まぐれで、高校の後輩ミチに、「彼女が通う大学のサークルのS先輩をゲットする」というミッションに向かわせるため、プライベートレッスンを始めた) allnightsailor.hatenablog.com より。 「いいか、ステディになるまで、Sっちに笑…

小説「仮題・ヒギンズ教授の憂鬱」第一章-1

文・絵 TETSUYA 本作でのイラストは速度重視で基本鉛筆のままですので、お見苦しきはご容赦ください。 ~~~~~~~~~~~~ ここはいろいろな大学のある旧都。 高校の先輩後輩たちとも、卒業以来の再会を果たしたりした。 後輩の朝倉美智も卒業してこの…

小説、始めます。

TETSUYAです。今日からしばらくアマ小説家です。 第一章のプロットができたので、そして長くなりそうなのですが。 新参者なのに長く記事を書かずにいるなんて厚かましいから、書き上げてから出そうなんて思わず、見切り発車でもしませんとどうも…ね。ジャン…