TETSUYAの航海

テツガク好きな医療人です。時々イラスト練習中。

いまこそ目指せネオンジェネシス…ウクライナ戦役に寄せて

ロシアに対し、ウクライナを舞台に欧米諸国(+日本)が牙をむく「戦役」。

そのゆく末を憂えて終末時計は「残り90秒」とされました。

今こそ「エヴァ」の決着が、世界に求められている…と私は予感します。

 

エヴァンゲリオンより

人類補完計画とは

 

地球上の人の心と肉体を

すべて融合させて一体化すること…

 

 

こちらの動画を…見ても見なくても本文は読み進めてほしいです(笑)。

 

 

うろ覚えのアスカとシンジの物語…✩.*˚

Air/まごころを、君に

惣流・アスカ・ラングレー(アスカ)と碇シンジ(シンジ)はともに親の愛情に飢えて育ち、「エヴァに乗る」という「役割」だけが与えられていました。

 

それ以外には自分の存在を肯定されることもなく凄絶な孤独感に追われ続けます。

そして自分自身と向き合うほどに深まる自己嫌悪

 

それでも二人は…歪にお互いを求めあっているのです。

 

命懸けで使徒と戦い続けますが…

サードインパクトを回避できませんでした。

 

人類はすべて融合しようとしますが…

 

サードインパクトのキーピースであるシンジは

綾波と手をつなぎたい」…と

人類補完計画を拒否します。

 

サードインパクトは、シンジの決断で破綻します。

 

 

再生したシンジとアスカが

浜辺で二人…横たわっています。

 

シンジはアスカの首を絞めました…

 

するとアスカは優しくシンジの頬を撫でる…

 

ハッとしたシンジは手を放し、涙を流す。

 

アスカは…

 

「気持ち悪い」

とつぶやきました。

 

気持ち悪いの5秒前



サードインパクトにより一時心身が融合したため、自分の汚いところも凄絶な孤独感もすべてシンジに伝わったことをアスカは知っています…

(アスカももちろんシンジの孤独や悲しみを知った)

 

シンジが首を絞めたとき。

アスカは彼がアスカの苦しみを深く理解し、自分ごと消し去るため、アスカと心中を試みた…と受け取り。

シンジを愛しく思った…

 

しかし、シンジは泣き出しました。

 

「アスカが自分を受け入れ、自分に優しくしてくれた」という涙でした…

 

アスカは、シンジが今も自分のことしか考えていないことに気づきました…

 

「愛の行為」と見えたものが「自慰」でしかないことに気づき

「気持ち悪い」と言ったのでした。

 

 

「新劇場版・序」/「破」/「Q」/「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」

上記の劇場版のリビルド(再構築)作品。

そう、物語は再生へと向かうのです。

 

 

いろいろやってみましたが(笑)

碇シンジ(シンジ)は碇ゲンドウ司令(ゲンドウ)の思惑通りにフォース・インパクトを引き起こしかけてしまいます。

 

(ぐちゃぐちゃに溶かされた世界はまるでウクライナのよう…個人の感想です)

 

それを阻止するため親友のカオルが死に、文字通り自分の殻に閉じこもってしまったシンジ…

エヴァのエントリープラグをこじ開け、にらみつけるように見下ろす、式波・アスカ・ラングレー(アスカ)。

 

「ガキシンジ…助けてくれないんだ、私を」

「いつまでたっても手間の掛かるガキね」

 

口ではそういいながら、しかしアスカはシンジを見捨てず

エントリープラグから救い出し

完全に自閉してしまったシンジの手を引っ張って

絶望の世界へと引きずり出すのです…


そして「シン」へ…!

 

 

ついにゲンドウの手で

アディショナル・インパクトが始まり

しかし主導権はシンジに委ねられた…

 

カヲル「君は何を望むんだい?」

「僕よりもアスカやみんなを助けたい」

 

成長したシンジ!

 

 

そして…すべてが終わり

(あるいは始まり)

 

浜辺にて二人…アスカが横たわり

シンジは体育座りで見つめています。

 

「ありがとう。僕を好きだと言ってくれて」

「僕もアスカが好きだったよ」

 

アスカは真っ赤な顔を背けそっぽを向く…

カメラは容赦なくその顔を追う(笑)。

 

 

アスカはついにシンジに一人の人間として認められ…

対等に「好きだった」と言ってもらえたのです。

ついにアスカのすべてを受け入れ肯定したシンジ。

それが、アスカの望みであり救いとなりました。

 

 

かつて「ありのままの自分を受け入れてほしい」と願ったアスカを

全く理解しようとせず

自分の世界に閉じこもっていたシンジを

アスカは見捨てず(引きずり回し)導いた…

 

みな命懸けでシンジの成長を願っていること。

 

シンジはついにそれに気づきます。

 

そして成長したシンジは

今度は自分の精神世界の中で

アスカやみんなが自分と向き合うよう導いたのでした…

 

 

ネオンジェネシス(生まれ変わった世界)では。

生まれ変わった人たちが、それぞれが自分と向き合い、呪い(エヴァ)に縛られない自分らしい人生を始めます…

 

私の願い

現代の世界

この動画を見ながら何を私が思ったか。

 

 

アスカ=アスリカ

シンジ=ロシンジ

 

これが、私がこの二人の関係に注目してこの記事を書いた理由です。

 

 

前作はまさに現代の世界。

世界の再生は明示されず、シンジもアスカも、誰も救済されません。

 

 

書き直された物語――

フォース・インパクト、アディショナル・インパクトの目指す世界は

支配者のほかに個別の人間など不要な世界。

それこそいま、世界の指導者が目指している世界。

すべては‪✕‬‪‪✕‬‪‪✕‬‪‪✕‬‪‪ ✕‬‪‪✕‬‪‪✕‬‪‪✕‬‪‪✕‬‪‪のシナリオ通り。

 

お互いが

まったく自分のことだけを考えているならば

妥協の余地はなく

世界は悪意のカオスに飲まれてしまう。

 

どちらかが手を差し伸べなければ

アディショナル・インパクトは止められない。

 

 

しかし、お互いの成長を信じ

それぞれが自分と向き合うように互いの手を引き導くならば

 

分かり合える

そして

お互いが救いとなる…

 

不信や罵倒だけの混沌から

喜びの世界が現れる。

 

 

 

ア●リカ*よ、■シアよ、

目覚めたまえ…

 

*注

「ア●リカ」とは、国民国家としてのくくりを指します。それを動かしている後ろの何者か(ゼーレあるいは世界経済フォーラム?)ではありません。