TETSUYAの航海

テツガク好きな医療人です。時々イラスト練習中。

TETSUYAの知恵 ①インソール

TETSUYAです。

 

生きてきた中でいろんな人に思い込みや常識を修正されることがありました。

私と家族の大切な「智慧」。

「TETSUYAの知恵」シリーズと銘打って少しずつお話ししていければと思います。

(徹夜の知恵ではない) 

 

第1回はリハビリの人らしく、「インソール」のお話です。

 

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健康のためのインソールと称して、土踏まずなどが盛り上がってるものが売られているのをご存じでしょうか。

 

1000円程度のものもありますが、実用的には3~4000円します。

(もっとも、稀に安値なものでも満足いくことがあります。後述します)

インソール

しかしながら、自分の足に合うとは限りません。

インソールは、恐るべき道具なのです。

失敗すれば履いて1秒もしないうちにどこかに痛みを発します。

 

なぜか。

例えば、土踏まずの大きさや形、高さは人によって違うからです。

 

また、アキレス腱(を含む下腿三頭筋)の硬さや足の裏の筋の強さ、さらには膝の硬さなど、いろいろな要素によって、適合する踵の高さ(前半分に対する)は変わってしまうからです。

 

さらに。

どこを高くするかによって、歩容における足首の向きをニーインとかトゥアウトとかコントロールできてしまうからです。

 

もし、既製品でも、偶然角度や高さが合うことがあれば、満足いくでしょう…

それはなかなかあり得ないことだとお判りいただけましたか。

 

 

つまり。

 

足に合うインソールは、オーダーメイドしかない。

 

 

普通に作成すれば、片足で2万円前後します。

どこでやるのかって?

それはググりましょう。特定の業者を推薦できるほど業界に精通してはおりません…

 

ただし、保険適用で義肢装具業者に注文できる場合もあります。

「治療用装具」あるいは「更生用装具」というものになります。

その場合、1割とか3割負担、あるいは障害手帳なら全額公費の可能性もあります。

医師やリハビリさんに相談しましょう。

 

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そういった知識があるので、さまざまな経験をしてきました。

それをお話しします。

 

asicsショップでPEDALAブランドの靴を購入した際、購入特典価格で3Dフィッティングによる「セミオーダーインソール」を作成してもらえました。

まあそもそもPEDALAは、足にフィットしやすく、とても疲れにくい靴なので、2万円以上しますが値打ちはあります。

ビジネスでも使えるきれいな靴です。私はこの靴で学会発表に登壇しました。

PEDALA

ただし、靴と別に作成する場合は13000~15000円でした。

ASICS セミオーダーインソール

もうちょっと安いのないか…?

 

先日、某スポーツショップで、8000円程度の熱成型のインソールを作成しました。

カスタムバランスインソール

寿命は…距離にして1,000km~2,000km位、毎日1時間ほど歩く方で1~2年位…とのことです。

私はカーブに合わせて裏にスポンジを張って、変形を防いでいますので、3年以上使用できていますが。

 

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そもそも、どこをどう盛り上げるかの目安が分かっていれば自分で作れるのではないか。

 

そういえば私、足部足関節の研修会を受講しています。

 

理学療法士協会の研修会DVDに、私の勇姿が移っています。

歩容の悪い症例として(!)撮影されたのです。今更ですがモデル料ください。

いえ、もちろん受講は患者さんのためですよ。

インソールを自作して元が取ろう♪とかいうわけではありませんよ?

 

 

せっかくお金出して研修を受けてきたので、ついに自分の足に合わせて安く作ろうと、機材もないので、普通のインソールの裏にコ●ナンで買ってきたスポンジを切り貼りして作り始めたのです。

セルフオーダーメイド、DIYです!

 

 

しかし。

甘く見てた。

上記の理由で、一筋縄ではいかないのでした。

なかなか足に合った形になりません。

前後のバランスや高さが1mm違えば足趾(足の指)が痛くなる。膝が痛くなる。首が痛くて機嫌が悪くなる。

 

それでも…

10足も作っているうちには、コツがつかめてきました。

(と言って自分専用のコツですが)

ようやく、気持ちの良いインソールを造れるようになってきたのです…

 

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これで一件落着と思った皆様はまだ甘い。

 

足底筋膜の「張り」は、日々変わるのです。

なんと一日のうちでも変わるのです。

一番フィットする高さに作っても、次の朝には不快感。

硬すぎないようにスポンジの硬度も考慮するなんて気遣いも必要なのでした…

本当は素材が欲しいです。

低反発、高反発、ゲルとか、ソルボとか、PUとか、EVAとか…

 

 

賢明なる読者の皆様は「はっ」と気付かれたかもしれません。

 

そう。

 

オーダーメイドのインソールでさえも。

日々感触は変わるのです。

お金出しても、常に快適とは限らない…!

どうせならマメに作り直そうじゃないか。

 

これが私がインソールを自作する理由です。