卒業式~親からの送辞
娘の卒業式が終わりました。
感無量。一日中運転手で頑張りました。
「かわいい我が子」から「ただの居候、お小遣い付き」になります。
え、扱いがひどい?
大学の合格発表の結果次第では一気に格付けが上がります。
戦々恐々です。
なにせ、後述の理由で、1校しか受けていないので、まだ大学生になれるかどうか不明なのです…
さて、謝恩会のイベントの一つとして、「子供に送る手紙を書いてください」といわれました。
これはいい企画だ。
もとより一番伝えたいことは気恥ずかしくて言えないもの。
頑張って書きました。
ではその内容の写しを、うろ覚えで書き留めます…
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「今、君は自分を楽しんでいますか。
それはよかった。何よりです。
無事卒業の日を迎えましたね。
お父さん・お母さんは、君に喃語(赤ちゃん言葉)を使ったことはありません。子供の君を楽しみつつ、大人になって対等に相手をしてくれる日を願っていたからです。
おかげで君は(両親に似ず)物おじしないコミュ力の強い人に育ち、やりたいことにまっすぐにチャレンジする性質を身につけましたね。
好きなことなら大きすぎる目標でも軽やかに取り組んでいく姿勢に、時に圧倒されました。
常にマイペースなものだから、ハラハラもしましたが!
小さいころから絵は思いっきり描く方で、いくつも賞を取り、親を喜ばせてくれました。
そのうち学習の場面でも、演習発表の動画で、公的な賞までもらうようになりましたが、美術方面は趣味にするよう一応ブレーキをかけてきました。頭のいい君のこと、どんな仕事をしてもそこそこできるだろうと思って、絵やデザインは「本業」のスパイス、あるいは「趣味」にすればいいって。「仕事」にしたら、やりたくないこともしなきゃいけないしね。
ですが、君はそんな親の思惑を突破していきました。美大にチャレンジしたいと言い出した時は、ついにこの日が来たか…と感慨深いものがありました。
止めてもやりたいといったのだから、自分の責任でやり遂げてくれますね!
学校も自分で決めましたね。6年間はどうでしたか?
演劇に、初めてのギターで学園祭出場、決めたことはやり遂げる姿勢に惜しみない拍手を送ります。
大人の責任と自由の価値について、ずっと話をしてきましたね。
君の学校には制服がない。時限のチャイムもない。休校や欠席の後始末も自分で先生に交渉するという、自主自営の精神によって作られた学校を私たちは選びました。
ここで学んだ隣人や世界へのリスペクトは、自由を守るための力です。
守ってくれた学校に感謝しつつ、リスペクトを忘れないで行きましょう。
卒業おめでとう。
今は、とにかく自分の道を行け。
お父さん、お母さんはいつも定位置で見守っています。」
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お読みいただきありがとうございました。
どうも、頑固なこの娘は。行きたい大学が1つしかないのだそうです。
まあ好きなようにやらせました。