脳の中にある危機~日本は経済を回せ
1.人災は脳からくる
コロナ変異ウイルスは災厄には違いありません。
しかし、現在の猖獗を極めるコロナ禍は自然が与えたものではありません。
人災です。
日本においては、危機は脳の中にしかありません。
我々は死亡者数におびえています。
アメリカでは30万人が亡くなっています。
では日本では何十万人亡くなったでしょう…
6172人(2/5まで)。
ちなみに、インフルエンザ死亡者数は
2018年で3325人(直接の死因となった方)。
インフルエンザによって元の病気が悪化してなくなる(超過死亡)を合わせて1万人です。
ワクチンも治療薬も完備されててこの状態です。
日本では、対コロナは、うまくやってるんじゃないでしょうか。
*これは政府が良いという意味ではありません。
(アメリカではインフルエンザでの死亡数は15000人/2018-2019季ですから、コロナが脅威であるのは明らかですが)
では交通事故死はどうでしょう。
令和元年で3215人です。
緊急事態宣言や外出自粛の吹き荒れた令和2年は2839人です。
これほどの自粛の嵐がなければ、容易に交通事故死が3000人を割ることは難しかったでしょう。
また、自殺者数はどうでしょう。
令和2年は20919人。
令和元年で20169人であり、11年連続で減少していました。
なのに、ついに増加に転じてしまいました。
ほんとに人の命は平等に尊いと、思っていますか?
交通事故には声を上げず、自殺の増加には耳を塞ぎ、ただコロナ死だけを防げと叫ぶ。
しかも、自殺も困窮も、これからが本番ですからね。
私の義父は、交通ルールを完全に守ったにも拘らず亡くなりました。責任割合9.5:0.5と認定され(ゼロにはならない)、賠償金が自賠責でほぼ裁判レベルに支払われたことがそれを物語っています。
私は赤信号を厳しく守るし、家族にも「絶対にルールを守れ」と戒めています。
しかし、周囲は。そしてあなた方は。
例えば信号を守っていますか? ご家族の交通安全状況を把握していますか?
それなのにマスクだけ睨むのですか?
商店でアルコール消毒してますか?
お店を出るときに消毒したがる人は、私ども夫婦以外に見当たりませんがね。
ちなみに、今季のインフルエンザの感染者数は793人だそうです。
感染対策を徹底的にすれば、毎年このくらいに減らせるとみるか、それですら793人は罹るとみるか。
2.死者数の地域差
まず、死者数に明らかに差がある原因は…
一つは医療崩壊。
公衆衛生の不備、不信がまず、感染対策を台無しにします。
そして、感染・発症したって、危なくなりそうなときにさっと薬を用意する、ご飯が食べられないときに栄養を補給する、酸素化が少ないときに酸素を補給する…という、タイムリーな医療資源投入があれば、危機を乗り切れるのに、そもそも医療アクセスにたどり着かない地域では、重症化数・死亡者数がけた違いになるでしょう。
何のためのシステムなのか。
政治の役割は何なのか。
経済とは、何を目指すものなのか。
誰のための社会なのか…
一つは、ウイルス耐性の差。
東アジア地域住民は、何らかのウイルスに常に曝されているため、covid19にも「強い」のではないか…という研究が、東大、慶応大、阪大、京都府大その他の協力で進められています。
交差免疫。
つまり、東アジアにとって、新型コロナはまるっきり初めてのウイルスではなかったのかもしれないのです。
ある程度、生まれてからウイルスに曝されておくことは有用でありうる…というわけです。
3.コロナで医療崩壊…人災だ!
ところで、「医療崩壊が近づいている」と言われています。
…何を脳天気な。
とっくに始まってます。
救急車が行き先を決められないでしょう?
それです。
ではなぜ病床が空かないのか。
新型コロナを特別扱いしているからです。
感染対策というのは、疾患のグレード別の手順と訓練が必要なので、分類を上げると対応が高度に複雑になるのです。
また、医療者が感染しても、病床を減らせない。
ということは、「まだ感染していない」医療者の負担が増える一方。
だからといって、救急一筋の看護師など、感染対応病棟経験の浅い人を連れてきたら、大変にストレスや手順違いが起こるでしょう。
院内感染や、クラスターさえ起こりやすくなる。
マンパワーの不足の綻びがあれば、本当に一瞬のスキをついてそれは始まるのです。
感染者のうち20%は無症状です。
そして無症状者の感染力は大変に低いものです。
確かに、急速に重症化する例があるため恐れられています。
重症化しやすい人は、血管や肺に傷のある人や、もともと肺に問題がある人。そして80代以上(特に男性)。70代も少しは高め。
すなわち糖尿病、心筋梗塞や脳卒中などの既往のある人、透析利用者にとっては脅威です。
こういった人のために、病床は空いている必要があります。
しかし、現状は、誰でも彼でも罹っただけでベッドを埋め、看護師を張り付けるから、罹ったらヤバい人を入院させられなくなっているのです。
某所より転載します。現役医師の本音です。
●過剰に怯える時代は終わりにして、必要な感染対策を行い、あとは普通通りの活動をすればいいと思う。
●もはや一般的な市中感染になりつつあり、感染者が出た病棟や医療機関がその都度、診療停止になっていたのでは、通常の医療が成り立たなくなる。今後は季節性インフルエンザと同様な扱いにしてもよいのではないかと思う。
●コロナの終息は不可能なので、国としても国民としても、どのタイミングで風邪同様の扱いができるかがポイントだと思います。医療現場に配慮しつつも、経済を確実に回すことが必要です。
●感染者数が増えていることも事実ですし、重症者が増えていることも事実と思いますが、その割に若年者の重症者や死者は少ないこともまた事実です。高齢者が感染して亡くなることを防ぐのも大切ですが、全て自粛、自粛で生産年齢の国民が仕事を失ったり学生が大学で学ぶ機会を削がれたりするのも問題だと思います。誰か責任のある政治家か役人が「コロナはもう普通の風邪と同じ扱いにします」と決めない限り、コロナ感染騒ぎは収束していかないと思います。
●インフルエンザより感染者数も死亡者数も少ないのに、緊急事態宣言を出すなど、異常な政策を行ったことが間違いであることは、今後、検証されるであろう。
4.結論
日本人は、緊急事態宣言ではなく、普通の感染対策の徹底だけに絞って、生活・経済を回していいのです。
否、回さなければ、なりません。
「人にうつさない」これだけを根底におけばいい。
インフルエンザと同じ扱いとする。すなわち、抵抗力の弱い人が重症化しても驚かない。ただし、潜伏期間の長さだけは厄介です。
換気により空気感染を防ぐ。
手指消毒・フェイスシールド等により飛沫感染・接触感染を防ぐ。
なんといっても、熱が出たら正直に言える環境を徹底して、クラスターや市中感染を起こりにくくする。