だからあなたも一緒に歌おう。多少邪な理由でも。
受験の季節がそろそろ本番から収束に向かいますね。
そこで、人生の指針になるかわかりませんが、進路として合唱団の効用について体験と考察をお伝えします。
私の乗った舞台(ホール)を紹介します。
青雲の志を抱いて田舎を出て、某大学合唱団に入団したところ…ザ・シンフォニーホールへ連れていかれました!
そして、秋には旧フェスティバルホールへ!
ホールのライトの「こちら側」にいられた贅沢な時代でした…
大阪市北区のクラシック専門のホール。
アリーナ・シアター形式で正面、両側面、背面に1700席。
パイプオルガンを備えている美しい設計。
『ウィーン楽友協会大ホールに比肩するほどの音響』と、カラヤンに讃えられた、「残響2秒」の音響の実力は内外に高い評価を受けている。」
大阪フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会も多く行われている。
その音響の調節の自在さに、多くのアーティストが魅せられている(山下達郎、さだまさし、中島みゆき、浜田省吾、レッド・ツェッペリン、マイルス・デイヴィス他)。建て替え前には、バイロイト音楽祭の(過去2度のみ)海外公演や、ザルツブルク音楽祭の海外ツアーの一環公演(曲目は『フィガロの結婚』)などが行われ、建て替え後も、アーティスト・観客ともに愛されるホールとなった。」
(ともに筆者まとめ)
卒業後も合唱を続けたおかげで、各地のホールに縁があります。
いずみホールはほんとによく響き、美しいホールです。800席です。
その他、宝塚ベガホール、いたみホール、尼崎アルカイックホール、吹田メイシアター、びわこホール、豊中アクアホール、貝塚コスモシアター、箕面メイプルホール、森ノ宮ピロティホール、池田アゼリアホール 広島厚生年金会館(現・HBGホール)、札幌kitaraホール、郡山市民文化センター…
(身ばれしそうなホールは書けませんが)
海外のホールにも縁がありました。
舞台の「こちら側」にいられたコツは、まずは「数の恩恵」でしょう。合唱団なら、それぞれがお客を連れてくるだけ、有利です。
個々の金銭的負担も、人数分だけ軽減されるし。
プロでなくても、「ステージ」に乗れるチャンスが高くなるのです。
まして、「合唱祭」のような合同コンサートなら、個々の団員が客を呼ばないといけない負担はかなり低くて、動員もそこそこ見込めます。つまり観客が多いってことです。うれしいね。
しかし、大きなホールではお金が払えるだけではだめで、 お客が呼べないと、ホールは「関係者入り口」を開けてくれません。
そこは、信用と実績が必要になります。
実力を磨くのはもちろん、いろいろな挑戦をし、素行も改め(笑)、よい評判を得て、客が呼べるようになり、少しずつ大きなハコにステップアップしていく、いわば成り上がりによって、実績を積みます。
あるいは、社会的信用・伝統のある、バックグラウンドを持つことです。例えば大学合唱団であれば、教育の一環として、集客については少し大目に見てくれるかもしれない。
合唱団のメリットはほかにもあります。
所属する人が多いので、人付き合いが増えます。
ロマンス、が、転がっているのです。
大学では男声合唱団でしたが、女子大とのおつきあいの機会はなかなか頻繫でございました。あの頃はお互い積極的でした…
また、私は妻を社会人合唱団で見つけました…!
(捕まえたんだか捕まえられたんだか)
もちろん人気のある人に、多く人が群がるのは自明の理。
しかし、拗ねてる場合ではありません。
いろんな人がいますので、チャンスが増えるのです。
私がどっちだったかはコメントしません。
あと、歌の練習ができます。ざっくり過ぎますが。
ただし、声楽として発声が正しく、響き渡ることと、カラオケでうまく歌えることは、だいぶ違います。
カラオケやバンドで歌が“うまく”なりたいのなら、ボーカル教室のほうがいいかもです。
すごくうまい合唱団員が、カラオケでそれをやると変な顔をされる(または笑われる)のは、合唱あるあるです。
でも、単純に、これまで歌ったことがないけど、声を出す楽しみをまずは知りたいのなら、合唱の練習では、みんなが歌ってるから恥ずかしくないのでいいでしょう。
強引な結論。
この春、大学にご入学される皆様(まだお決まりでない方々、頑張って!)、ぜひ合唱団へ!