ハイジと私 ②おんじはウルトラPT
枕
PTってなんぞや?
その昔、「コンパクト・ディスク」が始めて世に出たとき、「CD」という略語を見て「これは何だ?」と言っていた国民は多いでしょう。
(ダウンロード・配信の現代には、逆の意味で「何それ?」でしょうか)
CDと略されるものには皆様ご存知の、
・キャッシュ・ディスペンサー
・クローン病(Crohn’s Disease)
などがあります。
ところで皆さんが「PT」という略語を聞いて思いつくものは何でしょう。
・プロジェクトチーム
・プロ・トロンビン時間
・単体テスト(Program Test または Part Test。別名、UT (Unit Test)。)
そういうのいいから?
はい。
今日の話は、おんじが優れた「理学療法士」である…という結論です。
そうそれ「PT(Phisical Therapist)」です!
(知らんって?)
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うろ覚えのおんじの異能(ウルトラPT)
評価の正確さ
おんじはいいました。
「あの子の足の筋肉は動作に従って動いている。時間を掛ければ歩けるであろう」
おお、なんという嬉しい予言!
いえ。これは「評価結果」なのです。
視診、触診、聴診…などを用いて、予後を予測したのです。
このセリフを言いたいセラピストや医師は多いと思います!
けど外したら一生悔いますからね!?
環境調整能力
廃墟を修復して作ったハイジの冬の宿所はクララとロッテンマイヤーさんの宿所になり、車椅子にブレーキを作り(後に車椅子ごと壊れます)…
これは住宅改修と福祉用具製作です。もともと手先はとても器用ですからね。木工でお金を稼いでいるくらいです。
でもまあセラピストの域を超えている。そのうちからくり人形くらい作れるだろう。
そういえば、ハイジが山小屋へやってきた時、干し草とシーツで自分のベッドを作ったことを覚えておいででしょうか。
丸窓からは星空が覗き、小鳥の声で目覚めるベッド。
孫が寝室を贅沢に作り上げていくのを見て、おんじは目覚めたのでしょう。
精神的支援とインフォームドコンセント
そして、立つ練習を始めたが、何度も挫けそうになるクララを、その時のありのままに受け止め、また応援している人がいることを知らせたりと、精神的支援が絶妙…✩.*˚
これがあの、パン屋を怒鳴りつけ村人に恐れられていたおんじか…!
環境面の評価と調整の力を述べましたが、これだけではスーパー止まりです笑。
なんといっても「家族への説明力」が凄かった!!
前回述べたように、アルムの山と車椅子。
ありえない組み合わせが起こりました。
クララの主治医・クラッセン氏、そしてクララの合宿や山登りに常に反対するロッテンマイヤーさんに、山の環境の治癒力を正確にプレゼンテーションしたのです。
現代医療は説明と同意が必須ですからね!
最終話では、山への再訪を目標に歩行練習するクララを手伝う、ロッテンマイヤーさんの姿! 爆涙。
おんじのプレゼンは、パワポも使わず、ただ山を指さし、ロッテンマイヤーさんに同意と納得をもたらしたのです…
ハイジとの交流
おんじはハイジが山に連れてこられた日から変わり始めました。
おそらく自分が一番驚いていたことでしょう。
そして心地よかったことでしょう。
守るものができて、与え、教え、努力する日々は―。
しかし…
いつしか与えられ、教えられ、守られていたのですから…!
おんじはハイジの力を体感していました。
クララがハイジに惹かれ、信頼を置くことも心底納得し、二人が会うことを安心して見ていられたのです。
ならば…!
全力で環境を整え、サポートするモチベは整った!
どんな手ごわいロッテンマイヤーさん(限定かよ)もねじ伏せてみせる~
―ねじ伏せちゃいけません(笑)
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次回、もう一つの視点を皆様に提供し、干し草のベッドシーンで視聴を終わるのではなく(笑)、54話という長い話を最後まで観るモチベを湧かせることに挑戦したいと思います!