再出発の難しいあの人、日本編。
とにかく謝れないのだ。あの人は。
噓をつく元首はいっぱいいた。
とぼけた回答で煙に巻いた首相は、実に皆の記憶に残る。
「人生いろいろ、会社もいろいろ」とか。
しかし、「彼」はごまかすとか、人のせいにするとか、なかったことにするとか、とにかく癇に障るやり方をする。
もし上司や取引先にそんなことをされたら、扱いに困るだろう。
国のトップがそれを乱発するから、これはいい手法だと、まねをすることが横行する。
「私や妻が関係していたら国会議員もやめる!」→公文書改ざん。
「裁量労働制労働時間は、そうでない方より短い場合もある」→改ざん。
「加計学園の獣医学部新設の計画を知ったのは、2017年1月20日」→「加計学園の加計孝太郎理事長が、安倍晋三首相と2015年2月25日に面会し、学部の新設計画を説明した」と愛媛県が参院に公文書を提出。
「私は立法府の長」→行政府。
「福島の汚染水はアンダーコントロール。東京オリンピックは大丈夫」→総会から一夜明け、汚染水漏れが相次ぐ。オリンピックは今、別なもので揺らいでいるが。
「集団的自衛権は砂川事件に関する最高裁判決で示されている」→そんなことは言っていない。集団的自衛権の解釈には踏み込んでいない。
「教科書の多くに自衛隊が違憲であるとの断定がある」→7社の公民教科書ではきちんと政府見解を示している。「違憲との意見もある」としか書いていない。
「招待者の取りまとめには関与していない」からの「募ってはいるが募集していない」→官庁が誇る高性能シュレッダーにより証拠隠滅、のちに電子データも削除、リストはないと言い張る。
佐川氏はじめ部下の方々の悪行も数々あるが、多すぎる。割愛する。
ついに「黒川氏には会ったこともない」とまで。→秒でばれた。
これは「首相動静」に記録がきっちり残っており、民間文書にも転載されているから、改ざんできないのだ。
検察庁法改正案の断念には、この一言のウソがばれたことが決め手だったのではないかと思われる。
*個人の感想です。
桜を見る会の「領収書」問題は、法学者・弁護士500人の会の尽力により、ついに法廷に所を移すことになった。
黒川検事長が、文春砲により朝日新聞と産経新聞と心中する可能性が出てきた昨今、もう守るものは、ない。
はずである。
いろいろと、罪を清算していただきたい。
それは普通のことなのであるから。